日本電産の関社長(左)と永守会長(2020年2月4日の記者会見)《写真提供 日本電産》

日本電産は8月25日、一部報道による関潤社長の退任と10月以降の新体制移行について「日本電産が発表したものではなく、また決定した事実もない」と否定するコメントを発表した。

関社長は2020年1月、日産自動車の副COOから日本電産に入社し、同年2月に社長に就任した。一時は創業者である永守重信会長の後継者とみられていた。しかし、日本電産が重点事業に据える車載事業の業績が低迷、2022年4月に車載事業を統括する関社長はCEO職を外れ、永守会長がCEOに復帰した。

CEOを外れてからも関氏は永守会長の後継者候補とされてきたが退任する模様だ。後任には、副会長の小部博志氏が社長兼COOに就くと見られている。