鉄旅オブザイヤー2021 結果発表・授賞式(4月20日 鉄道博物館)《写真撮影 GA》

ことしは日本の鉄道が開業し150年。日本国内の優れた鉄道旅行を審査・表彰する「鉄旅オブザイヤー2021」(鉄旅オブザイヤー実行委員会)の結果発表・授賞式が、4月20日 鉄道博物館で開催。ことしも新しい鉄道旅がいろいろフィーチャーされた。

ことしは 83作品のなかから「鉄旅オブザイヤ―」が決定。今回もグランプリはエスコート部門賞(団体旅行)、パーソナル部門賞(個人旅行)、DC 部門賞、鉄っちゃん部門賞の4部門から、当日決戦投票にて決定。また、旅行会社だけではなく一般応募作品のなかから「ベストアマチュア賞」も発表された。

◆鉄旅オブザイヤー2021グランプリは?
鉄旅オブザイヤー2021グランプリは、JTB「貸切列車 HOKKAIDOLOVE。ひとめぐり号で行く 秋の北海道4日間」に決定。JR北海道261系5000番台はまなす編成に乗って、札幌・トマム・知床斜里・ウトロ・当麻・旭川・層雲峡などを4日間でめぐる旅で、釧路湿原などで徐行運転、JAL(日本航空)ふるさとアンバサダー、ふるさと応援隊が乗車し車内アナウンス、郷土色あふれるお弁当などがつくツアーで、価格は10万円台前半から。

グランプリ受賞を受け、JTB 松成諭さん・日沼景子さんは「JTB一社だけではできない企画。JAL(日本航空)、JR北海道、各自治体との連携で実現できた。実際のツアーでは、乗客が徐々に列車内でコミュニケーションがとれてきたことを実感した。なかなかリアルなコミュニケーションがとれないなか、旅というものがリアルなコミュニケーションをつくりあげていく場所になることがわかってよかったと思う。JTB・JAL・JRの「3つのJ」が、北海道を盛り上げたいという気持ちでつながった」と振り返った。

審査委員長の芦原伸『旅と鉄道』名誉編集長は、「ことしはまた力が入っていた企画ばかり。ことしは当日に投票して決まるってことでドキドキしていた。最近の旅は、景色をみるだけの楽しみから、旅情、地元の人たちとのふれあい、郷土の食など、いろいろな魅力があわさって、旅行商品が醸成される。コロナ禍で傾向が変わってきたのは、奇抜なものやダイナミックなものから、逆にしっとり、素朴でおだやかだけど充実した内容という、大人の時間を感じた」と総評した。

◆各部門賞はこんな旅がラインナップ
*エスコート部門賞(団体旅行)
JTB「貸切列車 HOKKAIDOLOVE。ひとめぐり号で行く 秋の北海道4日間」

*パーソナル部門賞(個人旅行)
近畿日本ツーリスト「「伊予灘ものがたり(道後編)」に乗る5つの列車で四国一周の旅」

*DC 部門賞
JR東日本びゅうツーリズム&セールス・東日本旅客鉄道盛岡支社「釜石線・三陸鉄道直通 「銀河リアス号」で行く”里と海のイイトコ取り”ツアー」

*鉄っちゃん部門賞
日本旅行「271系新型ハローキティはるかで行く車両基地入線日帰りの旅」

*国土交通省 鉄道局長賞
JTB「通って深まる旅の旅情、何度も通って地元の人々と心通わせる新しいスタイルの旅 いわて 三陸鉄道 通い旅」

*審査員特別賞
南海国際旅行「南海・鉄たびシリーズ 第35回 紀州路ローカル線 鉄道遺産めぐりの旅」

*ベストアマチュア賞
受賞者:JTB トラベル&ホテルカレッジ(卒) 渡邊瑞貴さん「『江戸時代にタイムスリップ。』東海道新幹線で行く〜東海道五十三次 聖地巡礼の旅〜」

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