レコーダーのイメージ《写真提供 東京海上日動火災保険》

東京海上日動火災保険は、建設機械向けレコーダーを活用したテレマティクスサービス「Ci-REC(シーレック)の提供を4月12日より開始する。建設機械向けテレマティクスサービスの提供は、保険業界で初めての取り組みとなる。

建設業界では、技能労働者の減少・高齢化やインフラの老朽化に伴う公共工事の増加等を背景に、生産性の向上が喫緊の課題となっている。こうした状況下、デジタルテクノロジーを活用したICT施工が注目されているが、ICT建機等の導入・維持には高額なコスト負担が生じるケースも多い。そこで同社は、建設機械向けレコーダーを活用した、比較的安価に導入できるテレマティクスサービスを開発した。

新サービスは、建設業向けデジタルソリューション事業を展開するアースブレーンと共同開発。建設機械に生じた物的損傷等を補償する動産総合保険に特約を付帯した顧客に対して、パイオニアと共同制作した前方カメラ搭載の端末を貸与。アースブレーンの建設業界向けIoTプラットフォーム「ランドログプラットフォーム」を活用する形で、建設機械向けのテレマティクスサービス「シーレック」を提供する。

シーレックでは、ランドログプラットフォームを通して、1日の作業内容や稼働時間、位置情報等を一元的に管理し、可視化。作業日報の作成ロード削減や建設機械の効率的な利用に繋げる。また、建設機械の操作時間や作業内容が一定の条件を満たした際、休憩等を促すアラートを発出し、事故削減に向けた取組みとして活用。デバイス内蔵のSDカードの録画映像データにより、事故発生時の状況を迅速・正確に確認できるほか、盗難の際には、位置情報を把握することで建設機械の位置特定に活用できる。

特約保険料は1台あたり月額5000円を予定している。

レコーダーのイメージ《写真提供 東京海上日動火災保険》