メルセデスベンツBクラス新型《photo by Mercedes-Benz》

ヤナセは5月29日、2020年3月期(2019年4月〜2020年3月)の連結決算を発表。売上高は前期比で微減となったものの、営業利益・当期利益ともに増益を確保した。

新車販売事業は、メルセデス・ベンツ『Aクラス』のラインアップ拡充や、『Bクラス』『CLA』のニューモデル導入、前期に入荷遅延した『Gクラス』などの入荷改善が収益向上に寄与。一方、需要が一巡した『Cクラス』や『Eクラス』が苦戦したほか、一部モデルの入荷遅延の影響で、新車販売台数は前期比3.2%減の3万1976台となった。

中古車販売事業は、小売比率を高めたことで卸売の利益率が向上したものの実績台数は減少。小売台数は高年式中古車在庫が偏在する中、昨秋の消費税増税以降の高価格帯商品の反動減が長期におよんだことも大きく影響し、中古車販売台数は同4万0210台となった。

アフターセールス事業は、整備台数は同3.2%減の78万3418台となったものの、周辺商品の販売強化により、アフターセールス事業全体の売上高は同3.4%増となった。

これらの結果、売上高は同0.4%減の4360億900万円にとどまったものの、原価率改善に伴う売上総利益の増加により、営業利益は同25.6%増の56億9900万円と増益を確保。新車販売事業で収益性の高いモデルの増販が進んだことが奏功し、経常利益は同22.8%増の58億900万円、当期純利益は同109.4%増の43億6300万円と大きく伸長した。

メルセデスベンツ CLA クーペ 新型《photo by Mercedes-Benz》