情報通信研究機構(NICT)は4月23日、トヨタ自動車と自動車法規を対象としたニューラル英日・中日自動翻訳を共同研究し、実用性を確認したと発表した。これによって自動車業界全体でのニューラル自動翻訳の活用が期待できるとしている。
NICTは、トヨタが提供した自動車法規に関する英日・中日翻訳データを基に、汎用英日・中日ニューラルネットワーク翻訳エンジンのアダプテーションを行い、実用度を向上した。トヨタが自動車法規についてアダプテーション後の実用度を評価したところ、英日翻訳についてアダプテーション前と比べ、自動翻訳エンジンの約24%、中日翻訳では約11%それぞれ実用度が向上した。
これを受けてトヨタは、実用度向上の検討を継続することを決めた。
今回は、英日・中日翻訳の片方向のみだったが、今後は、双方向や、多言語にすることや、オーナーズマニュアルなどの多種多様な文献に展開する。さらに自動車産業全体に広げるとともに、広域にわたる輸出産業に広げることも目指す。自動車産業で必要となるあらゆる翻訳を高効率化する。
NICTとトヨタ、自動車法規の自動翻訳を開発
2019年04月24日(水) 10時45分
関連ニュース
- 中国IT大手のテンセントとトヨタ自動車が戦略提携 (04月25日 16時15分)
- トヨタ自動車がスポーツメディアを立ち上げ…『トヨタイムズスポーツ』開始 (04月17日 17時45分)
- トヨタ自動車、2025年から紙の新車カタログを廃止へ[新聞ウォッチ] (02月01日 08時53分)
- トヨタ自動車、1月8日週は工場を稼働…能登半島地震 (01月07日 17時30分)