三菱ケミカルは、バイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO」について、耐薬品性や長期耐久性などを向上させた新グレードを開発、5月23日から25日までパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2018」に出展する。
DURABIOは、再生可能な植物由来原料であるイソソルバイドを使用したバイオエンプラ。透明性をはじめとする光学特性や高い耐衝撃性・耐熱性・耐候性などで、一般的なエンプラよりも優れた性能を持つ。その発色性の良さから、顔料を配合するだけで、鏡面のような平滑感・深みのある色合いを表現できる。また表面が硬く、擦り傷が付きにくいという特長もあるため、近年では自動車の内外装部品などへの採用も進展。部品の塗装やコーティングの工程が不要となることから、高品質の自動車部材を低コストで達成できると、高い評価を得ている。
今回開発した新グレードは、樹脂改質技術による相分離構造を持つモルフォロジー制御により、DURABIOが持つ特徴は保ちつつ、耐薬品性や長期耐久性などを大幅に向上させたもの。自動車内外装部品、車載用透明パネル、光学部品などに加え、新グレードの開発により、さらに高度な性能が要求される用途にも適用することが可能になる。
三菱ケミカル、バイオエンプラ「DURABIO」の新グレード開発…人とくるまのテクノロジー2018
2018年05月22日(火) 11時30分
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