ブリッド…キャンピングカーショー2024《写真撮影 土田康弘》

ロングドライブも多くなるキャンピングカーなのでシートのクオリティアップは重要。そんなニーズに応えてブリッドがジャパンキャンピングカーショー2024に出展。注目の新商品をチェックした。

千葉県の幕張メッセで2月2日から2月5日の日程で開催されたジャパンキャンピングカーショー2024。数多くの最新キャンピングカーが並ぶ中、キャンピングカーへのスポーツシートの導入を熱烈アピールしたのがブリッド。遠方への移動も多くドライブの時間が長くなりがちなキャンピングカーなのでシートを交換すると快適性がケタ違いにアップする。しかもキャンピングカーに似つかわしいニューシートが新登場したとあって注目のブースとなった。

出展されたニューモデルは「エルゴスター」。セミバケタイプのリクライニングシートで、サポート性能と使い勝手を両立させた普段使いで活躍するシートだ。そんなエルゴスターにはキャンピングカーに最適な仕様が込められたのでチェックした。装着車両として想定したのはハイエース、バンコンバージョンタイプのキャンピングカーでは大定番のベース車となっている車種だ。しかしコクピットが限られたスペースしか無いためスポーツシートが内装に干渉するケースはある。中でもハイエースへのスポーツシートの設置でカギになるのがショルダーサポートの干渉だ。そこで同社ではスリムなショルダーサポートを備えた「ストリームス」シリーズを従来からラインアップしてハイエースへの適合をいち早く打ち出していた。

しかしベルトホールを持つより本格的なスポーツシートをハイエースに装着したいという声が強く、それに応える形で開発されたのが今回新登場した「エルゴスター」だった。従来モデルに対してショルダーサポートを500mm狭くすることでハイエース(標準ボディ)のコクピットへの取り付けに対応。さらにコクピットが乗用車などに比べると高い位置にあり乗降性が気になるハイエースに向けて、サイドサポートも薄型に設計されているのが特徴となった。

加えてシート座面を低く設定しているのも「エルゴスター」の魅力。座面を低くする手法としてはベースフレームは従来モデルのままだがその上のウレタンを薄型化している。ただしウレタンは乗り心地に直結するだけにただ薄くしたのではハードはシートになってしまう。そこでコンフォート性能と薄さを両立させるため発泡ウレタンを用いることで密度や硬度を調整し満足のスペックを引き出しているのが特徴だ。その結果、コンフォート性能はキープしつつ、ポジションを純正比で5〜10mm下げることに成功している。これはキャンピングカーベースとしてハイエースと同様に数多く用いられるキャラバンにとっても効果が大きく着座時のヘッドクリアランスを確保できるため、これまでは難しかったキャラバンへのスポーツシートの装着も可能にした。

ベルトホールを持つ本格デザインを踏襲しつつ、ショルダーサポートのスリム化で取り付け汎用性を高めた「エルゴスター」。サイドサポートの小型化により乗降性を高め、シート座面を低く設定することにまで成功した。まさにハイエース/キャラバンといったキャンピングカーベースに多用される1BOX車に最適なスペックを持つスポーツシートとなった。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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