2023年11月に開催された『まいど大阪 秋の車音祭』の会場風景。Photo by 太田祥三

全国で、「カーサウンドコンテスト」なるものがさまざま開催されている。当特集では、それらが何なのか、そしてそれらに参加することの楽しさを解説している。前回からは、年間を通じてどのような大会があるのかの紹介を開始した。今回はその後編をお届けする。

◆6月には、独特かつ大規模な大会が石川県小松市にて開催!
前回の記事では、年初のカーショーの情報から5月に催される中国四国地方の老舗大会までを紹介したが、今回はそれに続いて開催される注目イベントをお教えしていく。

まずは例年6月ころに、『ヨーロピアンサウンドカーオーディオコンテスト』が開催される。なお、当会の来年の日程は既に発表済みだ。6月9日に例年どおり、石川県小松市の「こまつドーム」にて実施されるとのことだ。

ちなみに当会は、欧州のカーオーディオブランドの製品を正規輸入しているディストリビューター計5社により主催されていて、来年の大会にて第11回目を迎えることとなっている。

また当会は、年間に行われるイベントの中でも最大級の規模を誇る。審査員として招かれるオーディオ評論家の先生方の数も多く、エントラントも全国各地から多数集結する。また、「カーオーディオ・プロショップ」のデモカーのみにて競われるクラスもあり、プロにとっても力が入る大会の1つとなっている。

ところで当会では、ディストリビューターごとのクラスも設けられる。そしてそれら各クラスでは、似たシステムを積んだクルマ同士で競われることとなるので、取り付けとサウンドチューニング、これらの技術力がよりシビアに順位に影響してくる。そこがまた独特の緊張感とワクワク感を生んでいる。また、各ディストリビューターのデモカーも一堂に会するので、ギャラリーとして参加しても大いに楽しめる。

◆初秋には、2日間にわたって白熱の闘いが繰り広げられる大規模大会が実施!
そして初秋にも大規模な大会が催される。その大会の名称は、『ハイエンドカーオーディオコンテスト』だ。ちなみに当会は、2015年に初開催された比較的に新しい大会だ。というのも当会は、長きにわたり業界の発展に貢献してきた「パイオニアカーサウンドコンテスト」を引き継ぐ形で発足している。2014年の第18回大会を持ってその歴史に幕を下ろした通称『パイコン』に代わるものとして、2015年に全国の「カーオーディオ・プロショップ」の有志が結束し、開始されることと相成った。

なので『パイオニアカーサウンドコンテスト』にて設定されていた「デモカークラス」も引き継がれていて、かつてと同様にプロ同士の真剣勝負も繰り広げられる。

ちなみに同会は2日間にわたって開催され、例年「デモカークラス」は初日に審査されその日の夜に結果が出る。そして2日目にはその上位入賞車両の試聴ができる。さらには、メーカーやディストリビューターのデモカーも多数集結するので、製品試聴の場としても有意義な大会となっている。ギャラリーとして参加する価値も高い。

◆晩秋開催の老舗イベント「まいど大阪 秋の車音祭」は、ビギナー&ギャラリーに優しい!
そして晩秋には関西の老舗イベント、『まいど大阪 秋の車音祭』が例年大阪市の「大阪南港ATCピロティ広場」にて開催される。ちなみに当会は、今年の大会にて記念すべき第20回を迎えた。当会も、もっとも歴史の長い大会の1つだ。

ちなみに当会は、初めて参加する車両のみがエントリーできるクラスも用意されている。「カーサウンドコンテスト」への出場に興味があれば、当大会への参加を検討してみてはいかがだろうか。当会は、始めての「カーサウンドコンテスト」としても絶好のターゲットとなるはずだ。

また当会にも、メーカーとディストリビューターがさまざま参加しデモカーを持ち込む。ゆえに当会も、製品試聴の場としても貴重な機会ともなっている。さらには豪華賞品がもらえるビンゴ大会も実行される。これも当会の名物プログラムの1つだ。ビンゴ大会にはギャラリーも参加可能だ。お近くならば、ぜひとも足を運んでみよう。会場はアクセスも良好だ。クルマでも公共の交通機関でも行きやすい。

今回は以上だ。次回は総括を行う。お楽しみに。

2023年11月に開催された『まいど大阪 秋の車音祭』の会場風景。Photo by 太田祥三 2023年11月に開催された『まいど大阪 秋の車音祭』の会場風景。Photo by 太田祥三