実証運航で使用するHARMO搭載艇《写真提供:ヤマハ発動機》

ヤマハ発動機は、徳島市が運航する「ひょうたん島クルーズ」にて、次世代操船システム「HARMO(ハルモ)」を用いた実証運航を8月12日より開始する。

HARMOは、電動モーターを動力とする推進器ユニットと動作を制御するリモートコントロールボックス、直感的な操作を可能とするジョイスティックなどで構成した「次世代操船システムプラットフォーム」。低振動・低騒音を特長とし、乗船者に快適な乗船空間を提供するとともに、大舵角のステアリング機構により、その場での旋回を可能にするなど、スムーズで高い操船性を提供する。国内における実証運航は、現在も継続運航している北海道・小樽運河クルーズ、神奈川県・横浜ベイサイドマリーナYBMクルーズに続く3例目となる。

今回の実証運航は、徳島市が推進する「徳島市SDGs未来都市計画」の一環。「NPO法人新町川を守る会」が市の補助を受けて運航している「ひょうたん島クルーズ」や貸切運航、旅行代理店などから申請されたクルーズ企画など、様々な利用方法にてHARMOの検証を行う。

HARMOが搭載されるボートは全長7メートルで、コンセプトは「Promenade(プロムナード)」。ゆったりとした時間を感じながら、水都徳島の水上散歩を楽める。なお、実証運航は11月下旬までを予定している。

推進機ユニットと操船システムを構築する操舵機器類《写真提供:ヤマハ発動機》