宝珠山駅をモデルにしたBRTひこぼしラインのイメージ。JR九州では同BRTを「ご利用のお客さまや地域にお住まいの方にとって、さらに環境にも『やさしい』交通機関であるとともに、緑豊かな沿線のみらいを『やさしく』つなげるBRTを目指します」として、そのコンセプトを「ひと、地域、みらいにやさしい」に決定した。《画像提供 九州旅客鉄道》

JR九州は4月26日、日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)の開業予定日を8月28日に決定したと発表した。

BRTひこぼしラインは、2017年7月の九州北部豪雨により壊滅的な被害を受けた日田彦山線・添田〜夜明間の代替として、添田(そえだ)駅(福岡県添田町)と日田駅(大分県日田市)の間で運行される営業距離約40kmのバス高速輸送システム(Bus Rapid Transit=BRT)で、彦山駅(福岡県添田町)と宝珠山駅(福岡県東峰村)との間約14kmは専用道を走行する。

当初は小型電気バス4両(中国・BYD製「J6」)、中型ディーゼルバス2両(いすゞ自動車製「ERGAmio」)が導入され、秋頃からはトヨタ『MIRAI』の第2世代FCシステムを活用したFC小型バス『FCコースター』の実証運行も開始されることになっている。

BRTひこぼしラインの待合ブースとバスを組み合わせたイメージ。モデルは彦山駅。《画像提供 九州旅客鉄道》 BRTひこぼしラインの路線図。《資料提供 九州旅客鉄道》 BRTひこぼしラインの各駅・停留場。《資料提供 九州旅客鉄道》 「色とりどりにきらめく地域の魅力」を6色で表現するBRTひこぼしラインの車両エクステリア。《資料提供 九州旅客鉄道》 実証運転に使われるトヨタ製FCバスのイメージ。全長6990mm、全幅2100mm、全高2630mm。FCEV「MIRAI」第2世代FCシステムを活用し、二酸化炭素排出ゼロの環境性能を持つ。定員は運転手を含む20人(うち座席14席)で、車体は水素エネルギーや日田彦山線BRTに広がる青空をイメージした青をベースに、「おりひめの羽衣」をイメージした模様を配したデザインとなる。《画像提供 九州旅客鉄道、福岡県、Commercial Japan Partnership Technologies》 沿線の山並をイメージした「やまなみ」、地域の星となるように未来に願いを込めた「ひこぼし」、日田彦山線のめがね橋をイメージした「めがね橋」を描き、「ともに輝く」という想いを込めた、BRTひこぼしラインのロゴ。《画像提供 九州旅客鉄道》