高速バスを運行するウィラーエクスプレス《写真提供 WILLER EXPRESS》

高速バスを運行するWILLER EXPRESS (ウィラーエクスプレス)は6月9日、「点呼支援ロボット」の導入実証を開始したと発表した。点呼の自動化によって精度向上と効率化を図るのが目的。

富士通Japanが提供する「ロボット AIプラットフォーム」を搭載した点呼支援ロボット「Tenko de unibo 」を活用する。事前登録した指示・伝達事項を自然な語り口調でドライバーに確実に伝えるとしている。

WILLERでは、各地で運行している乗務員の体調確認や運行状況をリアルタイムで把握した上で安全運転を支援している。点呼管理ではデジタコから得られた運転データを基に乗務員個々に対して指示・指導するなど、独自のノウハウを盛り込んだ精度の高い管理を目指している 。

これらのデータを一元管理 する統合管理システムの構築に向けて、導入実証して点呼業務のデジタル化を推進する。また、2023年1月 に開始予定とされる「自動点呼」を見据え、これまで培った安全管理のノウハウとデジタルの融合による点呼業務フローを構築 する。

実証では点呼の自動化により、運行管理者の点呼と同等以上の精度を確保できるかや、点呼記録をデジタル化してクラウドで一元管理することにより、データを活用したさらなる安全確保の実現を検証する。運行管理者の業務平準化や 負担軽減 、将来的な人手不足への対応なども目的としている。

点呼支援ロボットを受けるドライバー《写真提供 WILLER EXPRESS》 点呼支援ロボット「Tenko de unibo」《画像提供 WILLER EXPRESS》