東北新幹線E5系。《写真提供 写真AC》

JR東日本は4月5日、福島県沖地震の影響で東北新幹線で最後まで不通となっている福島〜仙台間が4月14日に再開する予定になったと発表した。

これにより東北新幹線は全線再開することになるが、郡山〜一ノ関間では徐行が必要なため、同区間は臨時ダイヤでの運行となる。4月10日までとされている現在の臨時ダイヤは4月13日まで延長される。

なお、東北新幹線における地震の被害は、4月5日時点で電柱79本、架線切断2か所、架線金具などの損傷約550か所、土木設備約60か所、軌道の変位・損傷約300か所、駅設備約10か所の計約1000か所に及んでいる。

このうち高架橋については、柱の上層部分約1万8900本すべて、下層部分約1万7700本の耐震補強が完了していたため大規模な損傷を免れたが、JR東日本では今後、下層部分約9600本の補強を予定しているという。

仙台駅へ回送された脱線したE6系。《写真提供 東日本旅客鉄道》 脱線車両の復旧作業。《写真提供 東日本旅客鉄道》 電柱の復旧作業。《写真提供 東日本旅客鉄道》 軌道変位の修復作業。《写真提供 東日本旅客鉄道》 高架橋の修復作業。《写真提供 東日本旅客鉄道》