電気自動車駆動モーター冷却・潤滑用EOP《写真提供 ジェイテクト》

ジェイテクトの「JFOPS4採用第2世代内製MCU(モーターコントロールユニット)搭載電動パワーステアリング(EPS)」と「電気自動車(EV)駆動モーター冷却・潤滑用 電動オイルポンプ(EOP)」が、日産自動車の新型EV『アリア』に採用された。

今回開発したEPSは第2世代内製MCUを搭載。新世代ステアリング制御「JWill」により、緻密なチューニングで幅広いユーザーの操舵感へのこだわりに応えることができる。また、同社安全コンセプトの最上位「JFOPS4」を採用。万一ステアリングMCUに故障が発生した場合でもアシスト継続を可能とし、高い安全性を確保している。

EOPは駆動モーターの発熱部位に直接通油する油冷方式を採用し、高い冷却効果を発揮する。構造はECU・モーター・ポンプの三位一体。小型化・省スペース化による搭載性の向上、部品点数削減によるコストダウンと軽量化を実現している。また、車両の油温情報からEOP内部の制御パラメータを変化させ、EOPのモーター回転数を適切にコントロール。消費電力を抑えながらオイルをポンプで汲み上げる最適制御を実現した。さらに同製品は駆動モーターの冷却回路と潤滑回路の両方にオイルを供給することで軸受の摩耗を低減し、駆動モーターの高回転を支えている。

JFOPS4採用第2世代内製MCU搭載EPSのイメージ《画像提供 ジェイテクト》 日産 アリア《写真提供 日産自動車》