日野自動車は3月25日、小型バスに搭載している小型エンジン「N04C(尿素SCR)」の認証試験の燃費測定で意図的に性能を偽る不正行為があったことを確認したと発表した。
日野は3月4日に大型エンジン、中型エンジンの燃費・排ガス試験で不正していたことを公表していたが、小型エンジンについては実際の燃費性能が諸元値に満たないことから不正を認識していたものの、詳細を調査を継続していた。
国土交通省の監査による判断を踏まえ、小型エンジンの燃費測定試験で意図的にに性能を偽る不正行為があったと判断したとしている。
不正行為は、小型エンジンの認証試験の燃費測定で、燃費性能基準を満たしていない可能性があると認識した上で、アイドリング時の燃料消費量を、燃料流量が安定する前の測定開始といった有利な条件で燃費を測定していた。また、複数回の測定結果から最も良い値を採用していた。
今後、正しい燃費諸元値を確認した上で、使用過程車に必要な対応を実施するほか、税制優遇分は日野が負担する。
なお、小型エンジンを搭載する小型バス『リエッセII』、トヨタ自動車向けに供給している『コースター』は、モデル切り替えのため現時点で出荷していない。
日野、小型バスのエンジンでも燃費不正を確認…リエッセIIとコースター
2022年03月28日(月) 09時30分
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