3月21日13時時点の被災状況。新たに脱線車両上部の電柱に被害が確認されている。《資料提供 東日本旅客鉄道》

JR東日本は3月22日、福島県沖地震により被災した東北新幹線の不通区間を那須塩原〜盛岡間から郡山〜一ノ関間に縮小した。

点検作業が3月21日でほぼ終了したことによる措置で、残る区間のうち郡山〜福島間は4月2日頃、仙台〜一ノ関間は4月4日頃の再開が計画されており、4月20日前後の全線再開を目指して復旧工事を進めるとしている。

このため、那須塩原〜郡山間と一ノ関〜盛岡間では臨時ダイヤでの運行となっており、東北新幹線を走行する山形新幹線『つばさ』、秋田新幹線『こまち』も臨時ダイヤにより線内での折返し運行となっている。

一方、在来線では東北新幹線の代替として、東北本線郡山〜仙台〜一ノ関間で臨時快速の運行を行なっている。

また、常磐線は富岡〜新地間で運行を見合わせていたが、3月22日からは富岡〜原ノ町間の運行を再開しており、残る原ノ町〜新地間については、復旧作業が順調に進めば3月24日に再開できる見込みだとしている。原ノ町〜岩沼(仙台)間では臨時ダイヤでの運行となっている。

なお、他交通機関による首都圏〜東北間の代替輸送については、全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、フジドリームエアラインズ(FDA)の航空各社が仙台〜羽田、山形〜羽田、いわて花巻〜羽田・伊丹・小牧(臨時便)、秋田〜羽田の各区間で機材を大型化して対応。高速バスでは仙台、福島、郡山、盛岡、山形などとの路線で増便・続行対応を行なっている。

3月22日以降の東北新幹線運行計画。《資料提供 東日本旅客鉄道》 3月22日からの東北本線郡山〜仙台間臨時快速時刻。《資料提供 東日本旅客鉄道》 3月22日からの東北本線仙台〜一ノ関間臨時快速時刻。《資料提供 東日本旅客鉄道》