3月18日15時30分時点で確認されている被災状況。《資料提供 東日本旅客鉄道》

JR東日本は3月18日、福島県沖地震で大規模に被災した東北新幹線について、3月21日までは那須塩原〜盛岡間の運行見合せを続けると発表した。

3月16日に発生した福島県沖地震では、宮城県内を中心に脱線や電柱損傷、軌道変位、高架橋や駅設備の破損が確認されているが、3月18日は新たに架線の断線や構造物(ストラクチャー)の損傷が確認されている。

JR東日本では「現在も設備点検中のため新たな被害箇所が見つかる可能性があります」としており、東京〜那須塩原間と盛岡〜新青森間では臨時ダイヤによる折返し運行を行なっている。また、東北新幹線に乗り入れている山形新幹線と秋田新幹線は線内の折返し運行となっている。

3月22日以降の運行計画については3月21日に発表される予定で、3月19〜21日には東北本線仙台〜盛岡間でキハ110系一般型気動車による代替の臨時快速が運行される。

なお、並行する在来線については、東北本線が再開しているが、常磐線広野〜山下間は終日運休が続いている。

東北新幹線東京〜那須塩原間の臨時ダイヤ。《資料提供 東日本旅客鉄道》 東北新幹線盛岡〜新青森間の臨時ダイヤ。《資料提供 東日本旅客鉄道》 仙台〜盛岡間に運行される代替臨時快速の時刻。《資料提供 東日本旅客鉄道》 仙台〜盛岡間の代替臨時快速にはキハ110系2両編成が充当される。《写真撮影 草町義和》