改善箇所《図版提供 国土交通省》

いすゞ自動車は11月12日、中型トラック『フォワード』および中型バス『エルガミオ』の燃料噴射装置に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2010年6月17日から2017年3月20日に製造された8万5945台。

対象車両は、燃料噴射装置において、インジェクタ取付ボルトの締付トルク指示が不適切なため、インジェクタガスケットのシール性が不足しているものがある。そのため、燃焼ガスが漏れてインジェクタ取付ボルトが緩み、振動が大きくなって当該ボルトが折損し、エンジンが停止して走行できなくなるおそれがある。

改善措置として、全車両、ガスケットを対策品に交換し、適正トルクで締め付ける。なお、燃料噴射装置が損傷している場合は新品に交換する。

不具合は149件発生、事故は起きていない。市場からの情報によりリコールを届け出た。