交差点を左折した大型トレーラーの荷台に積載されていた鋼材約700本が落下、車道を埋め尽くす事故が起きた。後続車や対向車が鋼材に乗り上げるなどしたが、幸いにも人的な被害は無かった。

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17日午前4時ごろ、兵庫県神戸市中央区内の市道を走行していた大型トレーラーが荷崩れを起こし、荷台に積載されていた鋼材約700本が路上に散乱する事故が起きた。後続車1台が巻き込まれたが、人的な被害は無かったという。

兵庫県警・葺合署によると、現場は神戸市中央区脇浜町3丁目付近で片側4車線の直線区間。大型トレーラーは近くの交差点を左折した際、荷台に積載されていた鋼材約700本が荷崩れを起こし、その大半が第3車線と第4車線を埋め尽くすような状態で落下。後続の乗用車1台と、対向の乗用車1台が避けきれず、路上に落ちた鋼材に乗り上げた。

後続車や対向車の乗員を含め、人的な被害は発生しなかったが、付近の約200m区間が約7時間に渡って通行止めとなった。警察はトレーラーの運転者から積荷の積載状況について事情を聞いている。

警察の聴取に対して運転者は「鋼材はバンドで固定していた」などと供述しており、警察では積載方法に問題があったため、交差点を曲がった際の勢いでバランスを崩して落下したものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場は神戸市の中心部で、昼夜を通して交通量の多い区間。事故が起きたのは土曜日の未明ということもあって、普段よりも交通量がだいぶ少なくなっていたが、これが混雑した時間帯に発生していたならば、人的被害の発生は確実とみられる。