オークションに出品されたGMC ハマー EV SUV エディション1《photo by GMC》

GMのGMCブランドは1月30日、『ハマーEV SUV』(GMC Hummer EV SUV)の量産第一号車がチャリティ目的のオークションに出品され、50万ドル(約6510万円)で落札された、と発表した。

およそ10年ぶりの復活となるハマーはまず、GMCブランドのEVピックアップトラックとして登場した。続いて発表されたのが、SUVのハマーEV SUVだ。オークションに出品された発売記念モデルの「エディション1」の米国ベース価格は、10万5595ドル(約1375万円)。オークションでは、およそ5倍の高値が付いたことになる。

◆3モーターで最大出力830hp
米国仕様のハマーEV SUVには、4グレードが用意される。このうち2023年初頭、最初に発売されるのが、エディション1だ。このエディション1に続いて、2023年春に発売予定なのが「3X」と「2X」、2024年春に発売予定なのが「2」となる。

4グレードのハマーEVの中で、最も強力なのが、エディション1だ。エディション1には、3モーター+4WDの「e4WD」システムを搭載する。このシステムは、トルクベクタリング機能を備えており、最大出力830hp、最大トルク1590kgm(15592Nm)を獲得する。0〜96km/h加速は、およそ3.5秒の性能を可能にしている。

0〜96km/h加速およそ3.5秒の性能に貢献しているのが、「Watts to Freedom」と呼ばれるハマー独自のローンチコントロールモードだ。Watts to Freedomモードを選択することにより、EVパワートレインシステムの830hpのパワーをフル活用し、加速するという。Wattsto Freedomの準備段階では、インタラクティブコントロール、BOSE製スピーカーからのユニークなサウンド、アニメーション画面などにより、「カウントダウン」の感覚を伝える。走行安定性を高めるために、車高もおよそ50mm下がる。

◆1回の充電での航続は最大483km
一方、エディション1以外のモデルでは、3Xは同じ3モーターで、最大出力も830hp、最大トルクは1590kgmと共通スペックだ。2Xと2では、2モーターとなり、最大出力は625hp、最大トルクは1023kgmに抑えられる。

また、航続に関しては、エディション1と3X、2Xが同じ。予想航続は、最大483kmとした。2は予想航続が最大402kmとなる。

エディション1のバッテリーの充電は、800ボルトのDC急速充電に対応する。出力300kWのDC急速充電ステーションが利用できる。充電中、バッテリーを機械的にパラレルモードからシリーズモードに切り替える業界初のテクノロジーを採用している。

◆脱着式「インフィニティルーフ」を標準装備
エディション1には、オフロード向けの「エクストリーム・オフロード・パッケージ」が用意される。18インチホイール、35インチのグッドイヤー「ラングラー・テリトリーMT」タイヤ、アンダーボディアーマー、ロックスライダー、アンダーボディカメラがセットされている。

エディション1の装備は充実している。「インフィニティルーフ」が標準装備された。これは、取り外し可能な透明なスカイパネルで、車両の前部の「フランク」(トランク)スペースに収納できる。「ムーンショットグリーン」と呼ばれるマット塗装のボディカラーと、専用エンブレム付きの「ルナシャドウ」インテリアが採用されている。

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