パリモーターショー2022:ルノー MOBILIZE《写真撮影 中尾真二》

ルノーはEV専業の新会社を作ることを発表しているが、それとは別にモビリティブランドも立ち上げた。「MOBILIZE」はルノーの車両をベースにゼロエミッションモビリティの提案を行っていた。

●タクシー向けLIMO
MOBILIZE『LIMO』は、タクシーを想定したセダンタイプのEVだ。セダンといってもスポーツクーペ風のシャープな外観をしている。後席の空間は確保されている。LIMOはモビリティビジネス向けのため市販はされていない。パリとマドリードですでにタクシードライバー向けのプログラムがオープンになっておりEVタクシーの営業が始まっている。デビューは2021年なのですでに見たことがある人もいるかもしれない。

●2人乗りDUO
MOBILIZE『DUO』はルノー トゥイジーをベースとしたシティコミューターだ。サブスクリプションや長期リースを前提とした、業務用モビリティといったところだ。DUOの名前のとおり2人乗りだが、貨物用の『BENTO』というモデルも予定されている。トゥイジーとの違いはリサイクル素材が全体の50%に使われていること。さらに全体の95%はリサイクル可能だという。用途はシェアカーやフリート用途でやはり個人への市販は想定していない。

●1人乗りSOLO
MOBILZE『SOLO』は1人乗りのパーソナルモビリティだ。昔の『セグウェイ』にドライバーを覆うコックピットがついたような外観だ。だが、ドライバーは座って運転する。またホイールは前に2輪、後ろに1輪の3輪車となっている。全長1.37m、全幅0.9m、全高1.75m。リサイクル素材を多用しているのは「DUO」と同等だ。充電はAC/DCのほかワイヤレス充電への対応も予定がある。おそらく現在、EUで普及が広がるシェア自転車とDUOのようなマイクロカーとの間を埋めるような用途になるはずだ。

●電動自転車
詳細未定ながら電動自転車もコンセプト展示されていた。MOBILIZEは単にモビリティハードウェアを提供するだけでなく、充電サービスやシェアリングやフリートビジネスのためのソリューション、バッテリーのリサイクル事業なども手掛けている。EUではアプリで簡単に利用できるシェアバイク、電動キックボードなどが普及している。この電動自転車はDUO、SOLOと同様なサブスクリプションやシェリングサイクルを想定している。

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