スバル・アセント の2023年モデル《photo by SUBARU》

SUBARU(スバル)の米国部門は8月11日、スバル『アセント』(Subaru Ascent)の2023年モデルを今冬、米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、3万3895ドル(約455万円)だ。

アセントは2017年秋、米国で開催されたロサンゼルスモーターショー2017で初公開された。アセントは、スバルが北米市場でのさらなる成長を求め、とくにファミリーユーザーに向けて開発した3列シートのミッドサイズSUVだ。従来の『トライベッカ』の後継車に位置付けられる。

◆フロントグリルとヘッドライトのデザインを変更
2023年モデルには、横バーを組み込んだ新デザインの大型フロントグリルを装着して、表情を一新する。新設計のLEDヘッドライトも採用した。夜間の視認性を向上させるために、ハイビームアシスト付きのステアリングレスポンシブLEDヘッドライトが装備される。新デザインのフロントバンパーには、車両の下回りの空力性能を向上させるエアダクトが付く。リアは、C字型のテールライトが新しい。

2023年モデルには、新たにタブレットスタイルの11.6インチフルHDインフォメーションディスプレイを標準装備した。マルチメディアやエアコン、「Xモード」の操作をはじめ、各種カスタマイズ設定の際、ダイレクトタッチコントロールを可能にする。ワイヤレスのApple「CarPlay」とワイヤレスのグーグル「AndroidAuto」も標準だ。

7名乗車仕様と8名乗車仕様が用意された。7名乗車仕様では、2列目シートがキャプテンシートになる。シートの間隔を充分に取り、3列目シートへのアクセス性を追求している。8名乗車仕様の2列目シートは、3名がけのベンチシートになる。3列目シートには、リクライニング機構が備わる。

◆最大出力260hpの2.4リットル「ボクサーターボ」
パワートレインには、FA24型2.4リットル水平対向4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は260hp/5600rpm、最大トルクは38.3kgm/2000〜4800rpmを引き出す。トランスミッションはCVTの「リニアトロニック」を組み合わせた。パドルシフトで操作する8速マニュアルモードが付く。

スバル独自の全輪駆動システムの「シンメトリカルAWD」を採用する。Xモードは、滑りやすい路面などで、エンジン、トランスミッション、ブレーキを最適に統合制御して、悪路走破性を追求する。

下り坂で低速を維持した走行を可能にするヒルディセントコントロールも付く。このヒルディセントコントロールとXモード、220mmの最低地上高によって、悪路での走破性を追求した。最高5000ポンドのトーイング性能と「トレーラー・スタビリティ・アシスト」により、キャンピングカーやボートなどの牽引も可能にしている。

◆「アイサイト」の性能を向上
全車に、「アイサイト」の認識能力を強化する広角単眼カメラを採用した。新採用の広角単眼カメラは、アイサイトのステレオカメラに加わるもうひとつの眼として機能し、ステレオカメラよりもさらに広い範囲を認識できるという。

これにより、歩行者や自転車の認識性能を高めるとともに、認識した情報をアイサイトのシステムと連携して処理することで、低速で交差点に進入する際の自転車や歩行者との衝突回避や、万一の衝突の際の被害軽減を支援する。

新型ステレオカメラは、従来型に対して画角を大幅に広角化している。画像認識ソフト、制御ソフトの改良と組み合わせることで、より幅広い状況での運転支援を実現する、としている。

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