BMWは7月19日、欧州向けの『M3ツーリング』(BMW M3 Touring)に、「Mパフォーマンスパーツ」を設定すると発表した。M3ツーリングは、歴代『M3』初のワゴンだ。
◆カーボン製エアロと軽量なチタン製エキゾースト
Mパフォーマンスパーツは、BMWの純正用品の新シリーズだ。BMWの子会社のBMW M社が、BMW主力モデルのスポーツ性能を引き上げる目的で用意したアイテム群を指す。すでに、BMWの主力車種の多くに、Mパフォーマンスパーツが設定済み。今回、『M3』初のワゴン、M3ツーリングに、Mパフォーマンスパーツが設定された。
エクステリアは、フロントにカーボン製リップスポイラー、カーボン製エアロフリックを用意した。リアには、Mパフォーマンスのカーボン製ディフューザーとルーフスポイラーを設定する。チタン製サイレンサーシステムには、スポーティなチタン製テールパイプトリムモジュールを組み合わせることができる。Mモデル専用に開発された軽量エキゾーストシステムは、標準装備のものよりも約30%軽量。チタン製のテールパイプは、ノーマル車両とは異なり、センターの4本出しデザインになる。
Mパフォーマンスの「モータースポーツフォイル」で、外装をカスタマイズすることも可能だ。ラッピングには、BMW Mの青、赤、紫の3色が表現されており、車両の形状に合わせてカスタマイズされている。
◆車高を調整できるサスペンション
足元には、Mパフォーマンスの2種類のホイールが用意される。フローズンガンメタルグレーのYスポーク鍛造ホイールは、フロントが19インチ、リアが20インチ。独自のデザインと、高剛性かつ軽量設計により、高速域での空気抵抗を低減するという。
また、フローズンゴールドブロンズ、またはジェットブラックのマット仕上げのクロススポーク鍛造ホイールも設定した。こちらは、フロントが20インチ、リアが21インチサイズとなる。
Mパフォーマンスのスポーツサスペンションは、さまざまなサーキットで開発された。コイルオーバーサスペンションにより、車高を調整できる。スポーツブレーキパッドは、より短い制動距離、より優れた応答特性、高い耐熱性を発揮するという。
◆カーボンとアルカンターラを使用したインテリア
カーボン製インテリアトリムは、マットコーティングされたカーボンにアルカンターラを組み合わせた。複雑なプロセスを経て、手作業で生産される。センターコンソールには、Mパフォーマンスのアルカンターラ製ニーパッドが2個装着できる。
バックレストカバーは、運転席と助手席をレーシングカーのように仕立てることができる。カーボンファイバー製のヘッドレストトリムは、ポリウレタンラッカー仕上げによる光沢が特長だ。残りの部分のパネルは、アルカンターラでトリミングされており、アルミ製のMパフォーマンスエンブレムが添えられた。
アルカンターラのMパフォーマンスセンターアームレストを装着すると、レーシングカーのコックピットの雰囲気を演出するという。BMW MカラーのステッチとMパフォーマンスのロゴを配した。LEDドアプロジェクターは、「M Performance」またはBMW Mの50周年を記念する「50 Jahre BMW M」のロゴが選択できる。
BMW M3 ツーリング に「Mパフォーマンスパーツ」、スポーツ性を強化
2022年07月21日(木) 12時15分
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