トヨタ・ハイランダー の2023年モデル(欧州仕様)《photo by Toyota》

トヨタ自動車の欧州部門は7月5日、『ハイランダー』(Toyota Highlander)の2023年モデルを発表した。『RAV4』 の兄貴分の中型SUVが、2021年に欧州市場に初投入されて以来、初のアップデートを受けている。

◆新開発の「トヨタスマートコネクト」マルチメディアシステム
2023年モデルには、新色として、サイプレスグリーンメタリックをオプションで用意した。新形状の20インチのグロスブラックアルミホイールも選択できる。内装は、ベージュとオーカーのレザーシートのオプションが選べるようになった。

新開発の「トヨタスマートコネクト」マルチメディアシステムを採用する。これにより、12.3インチのタッチスクリーン高精細ディスプレイと、リアルタイムの交通情報が得られるクラウドベースのナビゲーション、音声アシストなどの機能が利用できるようになった。クラウドナビゲーションは、スマートフォンをペアリングすることなく、追加の費用なしでアクセスできる。

上位グレードには、クラウドへの接続が利用できない時間と場所でも、ルートを計画できる車載ナビゲーションシステム「トヨタスマートコネクト+」が装備される。これにより、3Dシティマップ、道路標識認識、オービスの位置情報も表示される。

◆ドライバー正面に12.3インチのデジタルメーター
新しいシステムは、ドアのロックとロック解除、ハザードライトの点滅などが、遠隔操作で行える。Apple 「Car Play」を介したワイヤレスのスマートフォン接続に加えて、グーグルの「Android Auto」による有線接続が可能だ。全モデルのフロントコンソールには、ワイヤレス充電トレイが装備される。

ドライバー正面のメーターディスプレイには、新たに12.3インチのデジタルメーターを導入した。ディスプレイは、カジュアル、スマート、タフ、スポーツの4種類のデザインテーマから、ドライバーの好みに合わせて表示スタイルをカスタマイズできる、立体的な凹型メータークラスターの効果を生み出すという。

先進運転支援システム(ADAS)として、最新の「トヨタ・セーフティ・センス」を全車に標準装備した。車両や歩行者検知(昼間・夜間)、自転車検知(昼間)を行い、衝突回避支援や被害軽減を図る「プリコリジョンシステム」、レーダークルーズコントロール作動時に車線維持に必要な運転操作を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」、カメラで認識した道路標識をマルチインフォメーションディスプレイに表示して安全運転を促す「ロードサインアシスト(RSA)」などを採用している。

◆西欧仕様車はハイブリッドのみ
西欧仕様車のパワートレインは、トヨタの欧州戦略に従い、ハイブリッドのみとした。「TNGA」の直噴2.5リットル直列4気筒ガソリン「D-4S」エンジン+モーターの新世代ハイブリッドシステムを搭載する。アクセル踏み込み時のレスポンスの良さや、よりスムーズな加速特性も追求している。

エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、248hpのパワーを発揮する。0〜100km/h加速は8.3秒、最高速は180km/hの性能を発揮する。EVモード時の最高速は125km/h。スイッチ操作によって、ECO、NORMAL、SPORT、TRAILの走行モードが選択できる。環境性能は、燃費が15.1km/リットル、CO2排出量が149g/km(いずれもWLTPサイクル)とした。

また、4WDシステムには、「AWD-i」を採用した。後輪の最大トルクを向上させるために、新開発のリアトランスアクスルを採用する。前後のトルク配分は、走行条件に応じて、100対0から20対80までの間で変化する。

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