スズキ本社《写真提供 スズキ》

スズキは6月20日、自動車リサイクル法に基づき、2021年度(2021年4月〜2022年3月)の特定再資源化物品(自動車シュレッダーダスト:ASR、エアバッグ類、フロン類)に関する再資源化等実績を公表した。

スズキは、自動車リサイクル法により自動車製造業者等に義務付けられている特定再資源化等物品について、ユーザーから預託を受けたリサイクル料金により適正処理・再資源化を推進している。

2021年度、ASRは42万9976台(前年度比2.7%増)から5万9488.6トン(同4.1%増)を引き取り。再資源化率は実績値96.4%となり、法定基準値である70%を上回った。エアバッグ類は、37万0660台(同6.0%増)から167万5898個(同9.0%増)を引取り。再資源化率は95.1%で、法定基準値85%を上回った。フロン類は39万1281台(同1.9%増)から7万8204.5kg(同2.7%減)を回収した。

再資源化に要した費用は総額38億5420万円、資金管理法人から払い渡しを受けた預託金は41億3458万円で、収支は2億8037万円の黒字となった。この収支黒字から、自動車リサイクル推進のために、自動車リサイクル高度化財団に1億8000万円を拠出。このほか、自社で行なうリサイクル高度化事業に8817万円を拠出し、廃車から回収した小型リチウムイオン電池をソーラー街灯用電源に二次利用(リユース)する技術を開発した。