ホンダ N-BOX《写真提供 本田技研工業》

ホンダは5月13日、2022年3月期(2021年4月〜2022年3月)の連結決算を発表。コストダウン効果や為替影響などで営業利益は前期比32.0%増の8712億円を確保した。

売上高は全事業における増収により、同10.5%増の14兆5526億円となった。営業利益はコストダウンやインセンティブ抑制効果、為替影響などで同32.0%増の8712億円、税引前利益は同17.1%増の1兆0701億円、純利益は同7.6%増の7070億円。2年連続の増益となった。

2022年3月期通期のグループ販売台数は四輪が同10.4%減の407万4000台。二輪は同12.5%増の1702万7000台となった。四輪事業は主に北米での販売が減少したものの、アジアでの販売が増加したことや為替影響などにより売上高は同6.6%増の9兆3605億円。営業利益は諸経費の抑制などにより、同161.7%増の2362億円となった。二輪事業は主にブラジルで販売が増加したことなどにより、売上高は同22.3%増の2兆1852億円。営業利益は販売影響による利益増などにより、同38.7%増の3114億円となった。

金融サービス事業は主にクレジット損失引当金の計上差などにより、営業利益は同6.7%減の3330億円。ライフクリエーション事業およびその他の事業は94億円の営業損失(前年同期は115億円の損失)となった。

今期の業績見通しは、販売台数の増加や為替影響などにより売上高は前期比11.7%増の16兆2500億円としたが、さらなるコスト上昇など厳しい外部環境は続くとして、営業利益は同7.0%減の8100億円、税引前利益は同3.3%減の1兆0350億円、純利益は持分法による投資利益の増加もあり、同0.4%増の7100億円とした。

ホンダ CBR250RR《写真提供 本田技研工業》