日産 ローグ 新型(北米仕様)《photo by Nissan》

日産自動車は2月8日、2021年4〜12月期(第3四半期累計)の連結決算を発表。米国の市場環境改善やコアモデルにおける販売の質の向上で、最終黒字2013億円を確保した。

第3四半期累計の売上高は前年同期比15.7%増の6兆1540億円、営業利益は1913億円(前年同期は1316億円の赤字)、当期純利益は2013億円(同3677億円の赤字)となった。

引き続き半導体供給不足の影響を受けたものの、米国の良好な市場環境に加え、販売の質を継続的に向上させたことで、市場に投入した主要な新車の台当たり売上高が大きく向上。さらに財務規律と固定費の管理を徹底したことにより、収益が前年比で大きく改善した。

2021年度の販売台数は、前回見通しから変更なく380万台と見込んでいるが、依然として厳しい状況にある半導体の供給不足や、オミクロン株による新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染再拡大などが、工場の操業に影響を与えている。こうした厳しい環境下にはあるものの、当社は販売の質の向上やコスト管理の徹底によるパフォーマンス改善、円安の進行及び原材料価格上昇影響の見直しにより、今年度の通期業績見通しを次の通り修正いたします。

連結売上高は8兆7,100億円、連結営業利益は前回見通しから300億円改善した2,100億円、当期純利益注1は前回比で250億円改善し、2,050億円となる見込みです。

2021年度の業績見通しについては、販売台数を前回見通しから変更なく380万台と見込んでいるものの、半導体の供給不足や新型コロナウイルスの感染再拡大などが工場の操業に影響を与えていることを踏まえ、売上高は8兆7100億円(前回予測比−900億円)に下方修正した。しかし、販売の質の向上やコスト管理の徹底によるパフォーマンス改善、円安の進行および原材料価格上昇影響の見直しにより、営業利益は2100億円(同+300億円)、純利益2050億円(同+250億円)に上方修正した。

日産シルフィ(中国仕様)《photo by Nissan》