羽沢横浜国大駅の新横浜方。右は相鉄・JR直通線で相互乗り入れを行なっているJR東日本のE233系7000番台。左が「相鉄新横浜線」の羽沢トンネル。2019年12月31日。《写真撮影 佐藤正樹》

独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は1月27日、相鉄・東急直通線の開業が2023年3月になる見込みになったことを明らかにした。

羽沢横浜国大駅(横浜市神奈川区)と日吉駅(横浜市港北区)を結ぶ同線は、2019年11月に開業した相鉄・JR直通線(西谷〜羽沢横浜国大間約2.7km)とともに、都市鉄道等利便増進法に基き国や神奈川県、横浜市の支援を受けて鉄道・運輸機構が整備してきたもので、西谷〜羽沢横浜国大〜新横浜間約6.3kmは「相鉄新横浜線」、新横浜〜新綱島〜日吉間約5.8kmは「東急新横浜線」と命名される。

開業後は相鉄線と東急線で相互直通運行が行なわれることになり、二俣川〜目黒間は約38分、海老名〜目黒間は約54分、大和〜新横浜間は約19分、湘南台〜新横浜間は約23分、新横浜〜渋谷間は約30分で結ばれる見込み。

また、1時間あたりの運行本数は、相鉄新横浜線内が朝ラッシュ時10本、その他の時間帯4本、東急新横浜線内が朝ラッシュ時14本、その他の時間帯6本を見込んでおり、両線とも10両編成または8両編成での運行となるが、東急線内は6両編成が残る見込み。

一方、東京地下鉄(東京メトロ)では、相鉄・東急直通線の8両編成が東急目黒線を経由して南北線へ乗り入れることを視野に、4月上旬から順次、南北線の8両化に着手する。

最初は東急から乗り入れる3020系1編成が8両化されることになっているが、これに対応してホームの延伸などが実施されている。

新横浜駅を境に相鉄新横浜線、東急新横浜線に分かれる相鉄・東急直通線。直通運行は相鉄方が相鉄本線やいずみ野線、東急方が東京メトロ南北線・副都心線、都営地下鉄三田線、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線、東武東上線までおよぶ。なお西武は相鉄・東急直通線に乗り入れない。《資料提供 相模鉄道、東急電鉄、東京地下鉄、東京都交通局、埼玉高速鉄道、東武鉄道、西武鉄道》 相鉄新横浜線羽沢横浜国大〜新横浜間の羽沢トンネルにおける施工状況。《写真提供 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構》 相鉄新横浜線羽沢横浜国大〜新横浜間の羽沢トンネルにおける施工状況。《写真提供 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構》 相鉄、東急双方の新横浜線が交わる新横浜駅《写真提供 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構》 東急新横浜線新横浜〜新綱島間の新横浜トンネル《写真提供 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構》 東急としては約20年ぶりの新駅となる東急新横浜線新綱島駅《写真提供 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構》 東急としては約20年ぶりの新駅となる東急新横浜線新綱島駅《写真提供 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構》 東急新横浜線新綱島〜日吉間の新綱島トンネルにおける施工状況。《写真提供 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構》 東急新横浜線新綱島〜日吉間の新綱島トンネルにおける施工状況。《写真提供 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構》 現在は6両編成で運行されている東急3020系。4月上旬には8両化最初の1編成が東京メトロ南北線に乗り入れ、同線の8両化が順次進められる。《写真提供 東急電鉄》 8両化に備えホームが延伸された南北線駒込駅。《写真提供 東京地下鉄》