フォルクスワーゲン・アマロック 新型のティザースケッチ《photo by VW》

フォルクスワーゲンは1月14日、新型『アマロック』(Volkswagen Amarok)を2022年夏、初公開すると発表した。

◆高効率の直噴ターボディーゼル「TDI」エンジン搭載
フォルクスワーゲンのピックアップトラックが、アマロックだ。現行モデルは2010年から生産されており、世界累計販売台数は81万5000台以上に到達する。新型は、2世代目モデルになる。新型は、最新のフォルクスワーゲンのデザイン言語を導入する。ボディサイズは、現行型よりもおよそ100mm長く、全幅はおよそ40mm以上拡大する。インテリアもアップグレードされる予定だ。

新型アマロックには、最新の先進運転支援システム(ADAS)とコネクティビティ、高品質のコックピットが搭載される。フォルクスワーゲンによると、新型はセグメントにおいて、これまで見られなかった革新性が特長になるという。

新型のパワートレインに関しては、高効率の直噴ターボディーゼル「TDI」エンジンを引き続き採用する。将来的には、パワフルなV型6気筒TDIエンジンなど、世界のそれぞれの市場に最適なパワーユニットが追加される予定だ。現行モデルのTDIエンジンは、2ステージツインターボバージョンの場合、最大出力163ps、最大トルク40.8kgmを引き出す。TDIのシングルターボバージョンは、最大出力122ps、最大トルク34.7kgmを発生する。駆動方式は市場の嗜好に合わせて3種類が設定され、FR、切り替え式4WD、フルタイム4WDとなる。2種類の4WDは「4MOTION」となる。新型では市場に応じて、ディーゼルエンジンだけでなく、ガソリンエンジンもラインナップしていく。

◆新型はフォードモーターと共同開発
フォルクスワーゲングループとフォードモーターは2020年6月、戦略的提携を結んだ。戦略的提携は、両社の競争力を強化し、世界的な顧客ニーズによりよく応えるのが狙い。両社はこの戦略的提携を受けて、複数の新プロジェクトを立ち上げた。

そのひとつが、フォードモーターが開発した中型ピックアップトラックの『レンジャー』新型をベースにしたフォルクスワーゲン車を、フォルクスワーゲン商用車ブランドが、新型アマロックとして、2022年から欧州など一部の市場に投入するというものだ。

新型アマロックは、多様性とオフロード性能を重視している。オーストラリアとヨーロッパのチームによって開発された新型アマロックは、フォードモーターの南アフリカ・シルバートン工場で、2022年から生産される予定だ。

◆「クリアフォルクスワーゲンDNA」を採用
新型アマロックには、「クリアフォルクスワーゲンDNA」を採用する。フォードモーターは2021年11月、新型フォードレンジャーを発表した。新型アマロックは、この新型レンジャーと車台などを共有する。両車の外観はフロントマスクなどが異なり、フォルクスワーゲンの最新デザイン言語をエクステリアに導入している。

フォルクスワーゲンコマーシャルビークルのオールラウンダーとして、新型アマロックには、強さとパワーを明確に表現することを目指す。フォルクスワーゲンのDNAが、エクステリアとインテリアの両面に明確に表現される予定だ。さらに、オフロード走行向けの高度な機能も備える、としている。

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