ファーウェイのAITOブランドが出したPHV、Aito M5。《Photo by WANG GANG/Future Publishing via Getty Images/ゲッティイメージズ》

新しい年を迎えると、前の年の1年間を集計した記事が相次ぐが、きょうの各紙も中国自動車工業協会が発表した2021年の中国新車販売台数を取り上げている。

それによると、世界最大の自動車市場の中国で昨年は前年比3.8%増の2627万台となり、前年実績を上回るのは2017年以来で4年ぶりにプラスに転じたという。前年比プラスに転じた原動力は、新エネ車の8割を占める電気自動車(EV)の販売拡大が大きいとみられている。

各紙も「中国EV、最高の291万台」などと報じているが、EVなどの「新エネルギー車(NEV)」が前年比2.6倍の352万1000台で、初めて300万台を突破。世界最大の自動車市場の中国で新車販売に占める新エネ車の割合は13.4%と、20年の5.4%から一気に高まったという。

その背景には、読売によると「中国メーカーを中心に新型EVの投入が増え、消費者の選択肢が広がったことが大きい。中国・上汽通用五菱汽車の低価格の小型EVや、米テスラの中高価格帯のEVなどが、若年層や女性の支持を集め、買い替え需要も取り込んだ」などと伝えている。

確かに、300万台という台数には驚かされるが、EVには1000万円以上の高級車もあれば、家電部品を使って組み立てたような簡易な50万円程度の小型EVもある。「7年連続世界一」(朝日)でも、その小型EVも1台にカウントされていることも考慮して比べなければならない。

2022年1月13日付

●中国「新エネ車」352万台、昨年販売、新車全体は3.8%(読売・8面)

●京急「パタパタ」引退,発車案内板電子化、来月中旬(読売・8面)

●車利用者ごとに快適操作性提供、トヨタ定額制(読売・8面)

●レクサス最上級SUV全面改良(朝日・6面)

●モノレール延伸マスク好評、鉄道ない武蔵村山「市民の期待感じる」(朝日・17面)

●国内感染急増1万3000人(東京・3面)

●つながる車、ドラレコが「目」デンソーテン、事故・事故すぐ共有、4000万台、データ活用へ(日経・14面)

●ソニーEV、狙いはソフト、経営改革問われる成否(日経・15面)

●トヨタ、世界販売首位、昨年、VW抑え2年連続(日経・15面)

●BMW、高級車の世界販売首位(日経・15面)

●日本海側、暴風雪の恐れ、新幹線が立ち往生(日経・35面)

京急川崎駅設置の「パタパタ」案内表示装置《写真提供 京浜急行電鉄》 レクサス LX《写真提供 トヨタ自動車》 ソニーVISION-S 02(CES 2022)《Photo by Kyoichi Ichimura, Ocean Photo Studio / WANANN, Inc.》