横浜ゴム『X-AT』

横浜ゴムは11月12日、2021年1〜9月期(第3四半期累計)の連結決算を発表。タイヤ事業が好調で、過去最高益を達成した。

タイヤ事業は売上収益、事業利益ともに前年同期を上回った。新車用タイヤの売上収益は、世界的な半導体不足などの影響により、国内、北米、中国などで自動車生産調整の影響を受けたものの、前年同期を上回った。市販用タイヤは、積極的な高付加価値品の拡販や旺盛な需要への生産対応などに努めたほか、国際物流におけるコンテナ不足や輸送遅延などに対し必要な対策を迅速に講じた結果、北米、欧州での販売を伸ばした。また、インドなどアジア地域でも販売を増やし、売上収益は前年同期を上回った。

MB(マルチプル・ビジネス)は売上収益、事業利益ともに前年同期を上回った。ATGは農業機械用・産業車両用タイヤをはじめとするオフハイウェイタイヤ(OHT)が好調で、売上収益、事業利益ともに前年同期を上回り過去最高益を達成した。

これらの結果、全体の売上収益は前年同期比22.3%増の4605億円、事業利益は約4倍となる371億円、営業利益は約7倍となる593億円、四半期利益は約10倍となる435億円。利益はいずれも過去最高を達成した。

好調な業績を受け、通期の業績予想を上方修正。事業利益525億円(同+10億円)、営業利益745億円(同+10億円)、当期利益580億円(同+5億円)とした。売上収益は前回予想の6550億円を据え置いた。

横浜ゴム・アイスガード7《写真提供 横浜ゴム》