トヨタ・ライズ《写真撮影 山内潤也》

トヨタ自動車は11月4日、2021年4〜9月期(第2四半期累計)の連結決算を発表。最終利益はコロナ禍前の2019年同期を上回る1兆5244億円を確保した。

2021年4〜9月期における日本、海外を合わせた連結販売台数(トヨタ車のみ)は前年同期比32.7%増の409万4000台となったが、コロナ禍前となる2019年第2四半期累計の水準(465万7000台)と比較した場合は12.1%減となる。日本での販売台数は同2.7%増(2019年第2四半期比14.4%減)の94万5000台。海外は全ての地域で販売台数が増加し、同45.4%増(同10.5%減)の314万9000台となった。

これらの結果、営業収益は同36.1%増(同0.8%増)の15兆4812億円、営業利益は同236.1%増(同24.9%増)の1兆7474億円となった。税引前利益は同194.2%増(同32.1%増)の2兆1440億円、純利益は同142.2%増(同32.6%増)の1兆5244億円となった。

営業利益のプラス要因は、営業面の努力が1兆0550億円、為替変動の影響が2550億円、諸経費の増減・低減努力が100億円。マイナス要因は原価改善の努力が300億円、スワップ評価損益などその他が626億円だった。

通期業績見通しについては、営業利益を2兆8000億円(前回予想比+3000億円)、税引前利益3兆4400億円(同+3300億円)、純利益2兆4900億円(同+1900億円)に上方修正。営業収益は前回予想の30兆円を据え置いた。ただしトヨタでは、円安の影響を除けば、資材高騰などにより、実質下方修正となるとしている。

トヨタ・ヤリスクロス《写真撮影 中野英幸》