EVロンドンタクシー《写真提供 両備ホールディングス》

両備テクノモビリティーカンパニー(岡山市南区)は、ロンドンから輸入した1969年オースチン社製タクシーをレストアとEVコンバージョンで『EVロンドンタクシー』として蘇らせた。

両備テクノモビリティーカンパニーは、両備バス整備工場が前身。以来、バス、タクシー、トラックなど、あらゆる車両の整備を通じて両備グループの安全を支えてきた。同社は2012年より、新たなものづくりを目指す一環として軽トラックを電気自動車(EV)にコンバートするなど、環境問題に取り組んでいる。

今回EV化したロンドンタクシーは1978年、当時の両備バス 松田基社長(故人)が欧州視察に行った際にロンドン市から買い入れたもの。この車両をレストアするとともに、360V(12V×8個)リチウムイオンバッテリーと電気モーターを搭載してEV化。8時間の充電で100〜120km走行できるEVロンドンタクシーとして蘇らせた。開発費用はレストア310万円、EV化400万円、計710万円。今後は役員車として使用していく予定だ。

両備テクノモビリティーカンパニーでは今後、EV関連事業を主力事業に育て、オリジナルEV車両の開発のほか、EVコンバージョンの量産を目指す。

EV化前の1969年オースチン社製タクシー《写真提供 両備ホールディングス》 EV化前の1969年オースチン社製タクシー《写真提供 両備ホールディングス》