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東京・池袋で2019年4月、乗用車が暴走し、親子2人が死亡、9人が重軽傷を負った事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われ、東京地裁で禁錮5年の判決を受けた旧通産省工業技術院の元院長飯塚幸三被告が控訴しない方針を固めたという。

控訴期限はきょう9月16日までであり、検察側も控訴しない方針で、これでようやく実刑判決が確定する見通しとなった。

決定していない時点で報じると、某有名人からお叱りを受けそうだが、きょうの各紙が社会面のトップ記事で「池袋暴走実刑確定へ」「被告控訴しない意向」などと、大きく取り上げている。

それによると、飯塚被告は、犯罪加害者家族の支援をするNPO団体の理事長と面会し「遺族に対して申し訳ない。判決を受け入れたい」と話したという。

飯塚被告は判決が確定すれば刑務所に収監されるが、禁錮刑のため、刑務所での労務作業はないという。ただ、90歳になる被告は現在、自力で歩くことができず、車いす生活で、刑務所に収監できるかどうかが今後の焦点となるが、弁護人が執行停止を求める可能性もあるようだ。

往生際の悪い答弁を繰り返して、“上級国民”などと揶揄されてきた飯塚被告もようやく「観念」したようだが、事故で妻子を失った家族をはじめ、罪のない多くの被害者に対して、何をどうしても償いきれないほどの過ちをどう謝罪するのか。

2021年9月16日付

●スズキ工場3日間稼働停止(読売・9面)

●池袋暴走控訴しない意向、実刑確定か、被告「償いの一歩」 (読売・31面)

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