ブリヂストンタイヤ《写真提供 ブリヂストン》

ブリヂストンは8月10日、2021年から2023年までの中期事業計画の進捗状況を発表した。

それによると「強いブリヂストンへの変革を加速」した結果、今期の調整後営業利益が3600億円となる見通しとなり、2022年レベルを1年前倒しで達成した。

同社では中期業計画で「稼ぐ力」の再構築を掲げ、利益率の高い商品に集中して投資するとともに、不採算生産拠点を閉鎖するなど、収益重視の経営体制への転換を図っている。

調整後営業利益は今期が2600億円、2022年が3600億円、最終年度の2023年に4500億円を計画している。プレミアムタイヤの販売が想定以上に好調だったことなどから、今期の営業利益が3600億円と、計画を1年前倒しで達成する見込みとなった。

売上収益も今期は3兆3200億円となる見通しとなり、最終年度である2023年の計画3兆3200億円を上回った。粗利率は2023年に40%レベルを計画しているが、今期が前期比2.4ポイントアップの39.1%にまで回復する見込みとなった。

中期事業計画に掲げたプレミアム商品の拡充による販売ミックス改善や、製造部門での生産性向上、グローバルでの生産体制見直し、原材料価格上昇に対応する値上げの実施などによって収益力が大幅に高まっている。

ブリヂストン下関工場《写真提供 ブリヂストン》