トヨタ・ヤリスクロス《写真撮影 中野英幸》

トヨタ自動車は8月4日、2021年4〜6月期(第1四半期)の連結決算を発表。自動車販売の回復などで、最終利益はコロナ禍前の前々年同期を上回る8978億円を確保した。

2021年4〜6月期における日本、海外を合わせた連結販売台数(トヨタ車のみ)は、前年同期比85.4%増の214万8000台。コロナ禍前となる2019年第1四半期の水準(231万8000台)にほぼ回復している。日本での販売台数は同30.1%増の50万台。海外は全ての地域で販売台数が増加し、同113.2%増の164万8000台となった。

これらの結果、営業収益は同72.5%増の7兆9355億円、営業利益は9974億円(前年同期は139億円の損失)となった。税引前利益は同963.3%増の1兆2572億円、純利益は同465.2%増の8978億円となった。

営業利益のプラス要因は、台数・構成など営業面の努力が9400億円、為替変動の影響が1400億円。マイナス要因はスワップ評価損益などその他が665億円、諸経費の増減・低減努力が250億円、原価改善の努力が50億円だった。

通期業績見通しについては、営業収益30兆円(前期比10.2%増)、営業利益2兆5000億円(同13.8%増)、税引前利益3兆1100億円(同6.1%増)、純利益2兆3000億円(同2.4%増)とした前回予測を据え置いた。

トヨタ・ライズ《写真撮影 山内潤也》