2021スーパーフォーミュラ第4戦SUGO 決勝《撮影 吉田知弘》

2021年の全日本スーパーフォーミュラ選手権の第4戦が6月19日・20日にスポーツランドSUGOで行われ、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が初優勝を飾った。

19日は朝から雨模様となり、公式予選もウエットコンディションとなった。今回はコース上での混雑を低減するため、Q1のみならずQ2も2グループに分けて行われた。

途中にコースオフ車両もあり赤旗中断もあったが、最終的に関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)が2018年の第6戦岡山以来となるポールポジションを獲得した。ここ最近は苦戦することが多かったこともあり、久しぶりに獲得したポールポジションに感極まっていた様子だった。

20日(日)の決勝レは、一転して晴天となり、気温24度、路面温度34度のドライコンディションで53周のレースがスタートした。

ポールポジションの関口がスタートから先頭を死守していたが、そこに迫る勢いをみせたのが、5番手スタートだった福住。1周目に2つポジションを上げると3周目の1コーナーでは阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)のサイドバイサイドのバトルを制して2番手に浮上し、そこから関口との差を詰めていった。

17周目に関口がピットストップを行っている間に、福住は一気にペースを上げて翌周にタイヤ交換を敢行。関口の前でコースに復帰すると、その後も後続を順調に引き離す快走をみせた。

最後まで危なげない走りをみせた福住が、そのままトップチェッカーを受け、参戦4シーズン目にして悲願の初優勝を飾った。2位には大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、3位には関口が入った。

「今シーズンは調子はあまり悪くはなかったんですけど、開幕戦も表彰台に上がれましたけど、そこからトラブルがあったり、うまくいかないことが続いたりしていました。それも自分の実力だと思って、考えてしまう時もありましたが、少し時間が空いた時にリフレッシュして、SUGO戦に臨みました。決勝はドライコンディションの中、うまくレースを運べることができて、楽に勝てたわけではないですが、今日に関しては全ての運が自分に向いてくれて優勝することができました。応援してくださっている皆さん、そして良いクルマに仕上げていただいたチームの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」と福住。

以前から速さはみせつつも、トラブルなど不運が続き結果が残っていなかったのだが、今回はパルクフェルメでも、思い切り拳を握りしめてガッツポーズをしていたのが印象的だった。

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