ボッシュ(Bosch)は6月17日、ダイムラートラックとボルボグループの合弁会社「セルセントリック」との間で、燃料電池車向けの電動空気圧縮機の長期供給契約を締結した、と発表した。
燃料電池は、水素を大気中の酸素と反応させて、水と熱、電気エネルギーを生み出す。ろ過された空気を供給する電動空気圧縮機は、燃料電池システムの主要なコンポーネントのひとつだ。
ボッシュは、20kWと30kWの2種類の電動空気圧縮機を用意している。30kW仕様の定格電圧は450〜850V、20kW仕様の定格電圧は250〜450Vまたは450〜850V。コンプレッサーホイールは10万rpm以上の速度に達する。
セルセントリックは、ボッシュの電動空気圧縮機を、ダイムラートラックやボルボグループの大型トラック向けの燃料電池システムで使用する予定。ボッシュは2020年代の半ばをメドに、電動空気圧縮機の大規模生産を開始する計画だ。
ボッシュは、水素にはエネルギーとして明るい未来があると見ており、この分野に大型先行投資を行っている。2021〜2024年にかけて、ボッシュは燃料電池関連に約6億ユーロを投資している。
ボッシュ、燃料電池車向け部品の長期供給契約を締結…ダイムラーとボルボの合弁と
2021年06月20日(日) 17時00分
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