ETCマネジメントサービス株式会社は5月13日、ETC技術とFinTechなどのネットワーク技術を活用した、ETCキャッシュレス決済駐車場「ETCパーキング」の新しいコンセプト「Drive Node」を発表した。
Drive Nodeとは、駐車場を車での移動ネットワークにおける結節点(Node)と捉え、ETCマネジメントサービス社が保有するETC技術とネットワーク技術により、駐車場(Node)相互間を連携させた駐車場サービスのコンセプトだ。
ETCマネジメントサービス社が2022年から提供を開始する予定のETCパーキングに、このDrive Nodeの機能を組み込むという。またETCマネジメントサービス社では、Drive Nodeに関する技術を他の駐車場事業者にも提供し、複数の事業者間で連携できるようにするという。
●駐車場のDX
Drive Nodeにおいては、駐車場の出入口や車室にETCアンテナが設置され、ETC車載器と通信、車両を認証する。いっぽう、連携する商業施設や公共交通機関にはスマホのQRコード(例)を読み取る装置を設置し、ドライバーのスマホのQRコードを読み取ることにより、Drive Nodeに入庫した車両のドライバーと関連付ける。こうして駐車場を結節点とし、車両〜ドライバー〜ドライバーが訪問する施設を連携させ、サービスを提供する。
●Drive Nodeが連携して提供するサービス
例えば、観光地周辺の複数のDrive Nodeが連携して、「1日どのDrive Nodeを何度利用しても定額」といったサービスを提供し、地域の観光を盛り上げる。駐車した車両を特定できるので、小規模駐車場でも商業施設の来客駐車場として活用できる。
パークアンドライドでも、一般の小規模コインパーキングを拠点にすることができる。日時を決めて中心市街地のDriveNodeを閉鎖し、代わりに周辺地のパークアンドライド用Drive Nodeの料金を高く設定し、収益を施策に参加したDrive Node全体で分配するといった施策も可能だ。
ETC決済パーキングがサービスの「結節点」…まちづくりや地域課題解決
2021年05月16日(日) 09時00分