総合建設機械レンタルのアクティオは、建設業界向け安全教育システム「セーフティトレーニングシステム VR of AKTIO 高速道路安全教育VR」を開発し、5月10日からレンタルを開始した。
建設業の労働災害での死亡者数は減少傾向だったが、2017年からは増加に転じるなど、まだまだ事故は絶えない。アクティオでは建機・重機のレンタルだけではなく、ICTやIoTを活用した安全教育に積極的に取り組んでおり、これまでVRを活用した高所作業車やバックホウ(バケットをオペレータ側向きに取り付けた油圧ショベル)での安全教育システムも提供してきた。今回は高画質5K解像度のスーパーリアル映像で、危険を安全にリアルに体感できる高速道路に特化した安全教育VRシステムを開発した。
VRシステムはVRヘッドマウント、ベースステーション、歩行型VRデバイス(安全柵)、コントローラー、モーションコントローラー、ノートPCで構成。VRの技術を使って疑似的に不安全行動することで、どこに危険個所があるか、安全でない行動をとるとどのような結果を招くのかを体験し、安全意識高揚に繋げてもらうシステムとなっている。
今回は、事故体験シナリオとして「車線規制編」「高所作業車落下編」 「ユニック作業編」「重機挟まれ編」 「草刈り危険行動編」の5つのVR映像を開発。高速道路で走行車両が防護車にぶつかる状況やトンネル内作業中の高所作業車からの転落事故、ユニック車の転倒事故に加え、法面崩壊現場でのバックホウによる接触事故/挟まれ事故、草刈り作業中に発生しうる5パターンの事故を疑似体験できる。アクティオでは作業員の人命を守るためにより効率的で効果的な安全教育を提供することで、事故防止に貢献していく。
「5K映像で危険を体感」建設業向け安全教育VRシステムをレンタル開始---アクティオ
2021年05月11日(火) 10時30分