ボルボカーズのグーグル「アンドロイド」ベースのインフォテインメントシステム《photo by Volvo Cars》

ボルボカーズ(Volvo Cars)は3月23日、次世代のインフォテインメントシステムの開発に向けて、新しい合弁会社を設立すると発表した。

この合弁会社は、テクノロジー企業のECARX社と共同で設立される。ECARX社は2020年12月に欧州に進出するなど、世界規模で事業を展開。中国では、ボルボカーズの親会社の吉利汽車などのブランド向けに、グーグル(Google)の「Android」ベースのインフォテインメントシステムを開発している。

ボルボカーズは2017年から、グーグルと協力して、「Android Automotive」オペレーティングシステムを開発してきた。ボルボカーズとポールスターは2020年、グーグルのアプリとサービスが組み込まれたAndroid Automotiveオペレーティングシステムをベースにしたインフォテインメントシステムを、市販車に搭載した。Android Automotiveオペレーティングシステムを導入した最初の自動車メーカーになったという。

新しい合弁会社を通じて、ボルボカーズとECARX社は、次世代のインフォテインメントシステムを開発していく。ボルボカーズは、合弁会社で開発された次世代のインフォテインメントシステムに独自のユーザーインターフェイスを組み込み、ボルボカーズ車とポールスター車に搭載することを計画している。

また、この合弁会社により、ボルボカーズとECARX社、吉利グループは、技術開発をスピードアップし、コスト効率を改善し、新しい収益源を生み出すことが可能になるという。 なお合弁会社は、2021年第3四半期(7〜9月)、事業を開始する予定、としている。

ボルボカーズのグーグル「アンドロイド」ベースのインフォテインメントシステム《photo by Volvo Cars》 ボルボカーズのグーグル「アンドロイド」ベースのインフォテインメントシステム《photo by Volvo Cars》