日清オイリオの防災用消防車《写真提供 ユーグレナ》

ユーグレナは3月9日、同社が製造したバイオディーゼル燃料が日清オイリオグループの横浜磯子事業場内(横浜市)に常駐している防災用消防車に活用されると発表した。

バイオ燃料が消防車に導入されるのは今回が初めて。

ユーグレナが日清オイリオに提供するバイオ燃料は、ユーグレナのバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントで製造されるもの。このバイオ燃料は、微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)と使用済み食用油が原料で、消防車自体の内燃機関を変更することなく使用可能。

バイオ燃料は、燃料の燃焼段階ではCO2を排出するが、原料となるユーグレナが成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルを実現できるとしている。

また、日清オイリオの技術開発センターで発生する使用済み食用油を回収し、バイオ燃料の原料に再利用する。拠点で回収した使用済み食用油をバイオ燃料の原料とし、防災用消防車用燃料として使用する循環型の取り組みを共同で実施する。

日清オイリオの横浜磯子事業場内技術開発センター《写真提供 ユーグレナ》 『GREEN OIL JAPAN』宣言《写真提供 ユーグレナ》