プリヂストン・エコピアH/L 422プラス(三菱エクリプスクロスPHEV)《写真撮影 雪岡直樹》

ブリヂストンは2月16日、2021年から2023年の3年間を実行期間とする新たな中期事業計画を策定した。

ブリヂストングループは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンを掲げ、その実現のために中長期事業戦略を推進している。中期事業計画では、この中長期事業戦略を軸として、ヒト・モノの移動と動きを支え、社会価値と顧客価値を創出し、競争優位を獲得していくための具体的な目標やアクションを明確にしている。

2023年の数値目標は売上収益3兆3000億円(2020年比10.2%増)、調整後営業利益4500億円(同101.9%増)、当期利益2900億円(2020年は233億円の赤字)とした。

同社グループでは、サステナビリティを中核に、コア事業(タイヤ事業)・成長事業(ソリューション事業)・探索事業(新領域)からなる事業ポートフォリオで経営を推進。これら事業領域に7000億円レベルの戦略リソースを投入する。

コア事業では経費構造改革、事業再編、生産拠点再編、リソース再配分、プレミアムビジネス戦略強化による稼ぐ力の再構築を実施する。成長事業ではタイヤセントリックソリューション、モビリティソリューションなど、ソリューション事業の拡大とグローバル展開を実施。探索事業ではリサイクル事業、ソフトロボティクス事業など、同社の強みを活かせる事業領域で将来的な事業化を目指した体制整備をスタートさせる。

このほか、カーボンニュートラル社会の実現に向けては、サーキュラーエコノミー(循環型経済)に貢献する、サステナビリティビジネスモデル構築に向けた取り組みを加速させていく。