休廃業・解散、倒産件数 年次推移《図版提供 東京商工リサーチ》

東京商工リサーチは1月18日、2020年(1-12月)に休廃業・解散した企業が、2000年の調査開始以来、最多となる4万9698件に達したと発表した。

2020年に全国で休廃業・解散した企業は、前年比14.6%増の4万9698件。これまで最多の2018年(4万6724件)を抜き、2000年に調査を開始以降、最多を記録した。2020年の企業倒産は、コロナ禍での政府や自治体、金融機関の資金繰り支援策が奏功し、同7.2%減の7773件と2年ぶりに減少したが、コロナ禍が全国に広がり、休廃業・解散の決断を促す契機になったようだ。

産業別では、最多は飲食業や宿泊業、非営利的団体などを含むサービス業他の1万5624件(構成比31.4%、前年比17.9%増)だった。以下、建設業8211件(同16.5%、同16.8%増)、小売業6168件(同12.4%、同7.2%増)と続く。産業を細分化した業種別では、飲食店が1711件(前年比6.5%増)、飲食料品卸売業が1,002件(同22.6%増)でともに1000件を超えた。また、劇団やフィットネスクラブなどを含む娯楽業が30.3%増(326件→425件)、社会保険・社会福祉・介護事業が13.3%増(555件→629件)、織物・衣服・身の回り品小売業が9.3%増(772件→844件)だった。