中国自動車工業協会は1月13日、2020年の中国の新車販売台数の結果を発表した。総販売台数は2531万1000台。前年比は1.9%減と、3年連続で前年実績を下回った。
日系メーカーでは、首位のトヨタが2020年、中国で過去最高の179万7500台を販売した。前年比は10.9%増と2桁増を達成している。
日系2位のホンダも、過去最高の162万6972台を販売した。前年比は4.7%増と、2年連続で前年実績を上回った。ホンダは中国において、東風汽車との合弁の東風ホンダ、広州汽車との合弁の広汽ホンダの2社を展開している。2020年実績は、東風ホンダが新記録となる82万0393台を販売し、前年比は4%増。広汽ホンダも過去最高の80万6579台を売り上げ、前年比は5.4%増と前年実績を上回った。
広汽ホンダでは『アコード』、東風ホンダでは『シビック』と『CR-V』の年間販売台数が、20万台を超えた。広汽ホンダの『クライダー』と『ヴェゼル』、ヴェゼルの東風ホンダ版の『XR-V』の販売台数も、年間10万台を突破している。
ハイブリッド車の「スポーツハイブリッド」の販売も好調だった。アコードやCR-Vなどのスポーツハイブリッドの販売は、年間で20万1499台に到達し、新記録を打ち立てている。
日系3位の日産は、商用車や輸入車、現地合弁の東風日産(一部車種)を含めて145万6738台を販売した。前年比は5.8%減と、2年連続で前年実績を下回った。
全販売台数145万6738台のうち、乗用車が主体の東風日産と「ヴェヌーシア」は2020年、121万9428台を販売した。前年比は6.3%減だった。
商用車が主体の鄭州日産と東風の商用車部門は2020年、21万7275台を販売した。前年比は1.9%増と、前年実績を上回った。ピックアップトラックの『ナバラ』が、販売増に貢献した。
日産の中国市場における乗用車の販売の主力は、引き続き、小型セダンの『シルフィ』。上級セダンの『アルティマ』も支持を集める。SUVは、『エクストレイル』と『キャシュカイ』が販売の中心となっている。
中国新車販売は3年連続で減少、トヨタとホンダは過去最高 2020年
2021年01月17日(日) 07時15分
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