ズークス・ロボタクシー《photo by Zoox》

ZFは12月17日、アマゾン(Amazon)傘下の自動運転技術開発企業のズークス(Zoox)の自動運転EV『ロボタクシー』に、乗員安全システムとシャシーモジュールを供給すると発表した。

ズークスは、2014年にシリコンバレーに設立されたスタートアップ企業だ。自動運転のソフトウェアを手がけており、自動運転EVによるライドシェアリングの実現を目指している。

ズークスが開発した都市向けの自動運転EVが、ズークスロボタクシーだ。このロボタクシーには、双方向に走行できる機能と4輪ステアリングを備える。全長は3630mmで、狭い都市部の道路での移動に適しているという。

室内には、ステアリングホイールは装備されておらず、4名乗りの対面シートを備える。バッテリーの蓄電容量は、現行EVで最大級の133kWh。1回の充電で、最大16時間連続して走行することが可能という

ZFはこのズークスのロボタクシーに、乗員安全システムを供給する。安全装置が事故を回避できない状況が発生した場合には、天井や座席に取り付けられたエアバッグなどのZFの技術が、クラッシュ時の乗員への影響を軽減することに貢献するという。

通常の乗員安全システムは、前を向いている乗員のために最適化されている。しかし、このロボタクシーの安全コンセプトは、乗客の2人が前向きで、2人が後ろ向きになる新しい座席位置を考慮し、特別に開発されている。

また、ZFはズークスのロボタクシーに、シャシーモジュールも供給する。高品質のシャシーコンポーネントを精密に統合することで、ポジティブなライダーエクスペリエンスを提供する、としている。

ズークス・ロボタクシー《photo by Zoox》 ズークス・ロボタクシー《photo by Zoox》