ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラは12月1日、新型『TLX』(Acura TLX)に採用された新世代の助手席エアバッグが、米『ポピュラーサイエンス』誌の「Best of What's New」賞の自動車部門で大賞を受賞した、と発表した。
『ポピュラーサイエンス』誌は、1872年創刊という長い歴史を持つ科学誌だ。同誌のBest of What's New賞は、毎年、何千もの新製品とイノベーションを評価し、10のカテゴリーからトップ100の受賞者を選ぶ。 Best of What's Newに選ばれるには、製品やテクノロジーがそのカテゴリーで大きな革新性を示す必要がある。
この『ポピュラーサイエンス』誌のBest of What's New賞の自動車部門で大賞を受賞したのが、アキュラの新世代の助手席エアバッグだ。アキュラによると、重度の脳傷害を防ぐように設計された世界初の助手席フロントエアバッグになるという。
新世代の助手席エアバッグは、斜め前方からの車との衝突事故や、斜め前方への物体への衝突事故の際に、助手席乗員の頭部への傷害を軽減することを重視している。この助手席エアバッグは、オハイオ州のホンダR&Dアメリカとオートリブと共同開発した。米国運輸省の科学者による脳損傷の研究に、一部基づいて開発が進められたという。
アキュラの新世代エアバッグは、横方向からの衝突力を軽減する設計とした。新開発のエアバッグは、衝突を検知して膨張する部分が3つに分かれているのが特長だ。アキュラは、野球のキャッチャーミットのように助手席乗員の頭部を包み込み、乗員の頭が激しく揺さぶられたり、エアバッグから滑り落ちたりして、重傷を負うリスクを低減する、としている。
アキュラの新世代エアバッグ、頭部保護デザインに高評価…米科学誌
2020年12月04日(金) 14時30分
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