ホンダの寄居工場《写真提供 ホンダ》

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

「無観客」ならぬ「無関心」といえば失礼にあたるかもしれないが、例年真夏の7月に東京ドームで行われていた都市対抗野球大会は新型コロナの影響で第91回目の今年は4か月遅れの11月中旬からの開催。

うっかりすると忘れがちではあったが、主催する毎日新聞が連日対戦の結果を報じており、きのう12月3日は決勝戦が行われ、狭山市のホンダ(南関東第1代表)が、東京都のNTT東日本(東京第2代表)を4-1で破り、11年ぶり3回目の優勝を果たした。

決勝戦はNHK BSでも実況中継していたのでテレビ観戦の人もいたようだが、感染防止対策を徹底して観客数を上限1万人に制限したため、外野席はほぼ空席。恒例のチェアガールなどの派手な応援合戦もなく、拍手だけが鳴り響く異様なムードの都市対抗だった。

それでも投手戦が続いていた1-1の5回裏には、井上彰吾外野手が勝ち越し3ランを放ち、ホンダが、チーム一丸で得点を重ねて勝ち抜いた。ホンダは2009年以降、都市対抗では勝ち星を重ねられず。今年が3年ぶりの初戦突破だったが、試合後には、就任1年目の開田成幸監督が「1、2回戦の壁があったが、選手たちが壁を乗り越えてくれた。ここから『常勝ホンダ』を作り上げていきたい」と力強く話していた。

ただ、おひざ元の狭山市の狭山工場では四輪生産を21年度までに寄居工場へ移管した後、23年度までに閉鎖することが決まっている。ホンダでは、熊本市や鈴鹿市でも野球チームを結成しているが、次回の狭山市からの出場は微妙なだけに11年ぶりの頂点が「有終の美」となるのか……。

2020年12月4日付

●新車は「電動」30年代半ば、経産省年内に実行計画策定、脱ガソリン排出削減加速(読売・2面)

●ホンダ、中国販売急回復、11月22%増(読売・11面)

●日産リーフ、販売50万台(朝日・6面)

●狭山市3度目V ホンダ・都市対抗(毎日・1面)

●エコカー減税2年延長、クリーンディーゼルは縮小(毎日・7面)

●安倍前首相に聴取要請、東京地検、公設秘書立件へ、「桜」夕食会(産経・1面)

●日産が3車種1万2828台リコール(産経・28面)

●「ブレーキランプついていなかった」池袋暴走公判で目撃者証言(東京・25面)

●車大手「HVは残して」政府へアピール、除外回避、供給網衰退に危機感(日経・5面)

●現代自EV航続距離500キロ,現行より2割長く、新モデルに搭載(日経・10面)

●執行役員50代中心に、トヨタ、来年の新体制発表(日経・13面)