東京都内(11月30日)《Photo by Stanislav Kogiku/SOPA Images/LightRocket via Getty Images/ゲッティイメージズ》

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

この1年の世相を反映した「2020ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)が発表され、年間大賞には「3密」に決まったそうだ。また、トップテンには「アベノマスク」、「アマビエ」、「オンライン○○」、「Go To キャンペーン」、「リモート」などが入選。大賞を含め7語が新型コロナウイルス関連だったという。

そのトップテンにも入った政府の観光支援策「Go To トラベル」事業を巡り、東京都の小池百合子知事と菅首相が会談し、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者と基礎疾患のある人を対象に、都内を発着する旅行の利用自粛を求めることで一致したという。

自粛は12月17日までの期間限定のようだが、流行語大賞の「3密」を避けることは当然としても、年齢を高齢者に限定するだけで感染拡大が防げるのかどうかは疑わしく、あいまいな判断でどうもすっきりしない。

政府や東京都の中途半端な対応とは真逆なのが、日本企業を代表するトヨタ自動車の判断。師走に入ったばかりで、来年の春闘のことを取り上げると鬼が笑いそうだが、トヨタ自動車労働組合(組合員約6万9000人)が2021年春闘で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)の要求を、8年ぶりに見送る方向で調整に入ったという。きょうの読売が1面で報じているが、「自動運転や電動化などを巡る開発競争が激化していることに加え、新型コロナウイルスの感染が世界的に再拡大していることなどを踏まえたとみられる」と伝えている。

トヨタ労組は、21年春闘の方針を来年1月に組合員へ提示し、2月上旬ごろ正式決定する見通しという。すでに、20年春闘では、会社側が7年ぶりにベアの実施を見送っており、21年春闘で労組側が要求を見送れば、2年連続で「ベアゼロ」となる公算で、今年度も黒字を維持する見通しのトヨタの労組が「ベア要求見送り」を示すことでコロナ下での春闘の流れが大きく変わるとみられる。業績が悪化している他の企業にとっても労使交渉のひとつの「目安」になりそうだ。

2020年12月2日付

●Go To東京自粛要請、「65歳以上」「基礎疾患」、17日までの発着、小池知事、首相と一致(読売・1面)

●トヨタ労組ベア要求見送りへ(読売・1面)

●景気「拡大」急増45社、本社100社調査(朝日・1面)

●流行語大賞今年は「3密」アベノマスク、アマビエ、コロナ関連ずらり(朝日・30面)

●時間帯別運賃課題多く、コロナで需要変化東西JR検討(毎日・2面)

●国内新車販売2か月連続増、11月(毎日・6面)

●コロナ前回復「来年末には」感染再拡大、下押しリスク、OECD予測(日経・5面)

●F1ハミルトンが陽性、次戦を欠場(日経・37面)