ドゥカティは10月6日、新設計のV4エンジンと量産車初となるレーダーシステムを搭載する新型『ムルティストラーダV4』の生産を伊ボルゴパニガーレ工場で開始した。
新型ムルティストラーダV4が搭載する前方/後方用レーダーセンサーは70×60×28mmのコンパクトサイズで重量は190g。モーターサイクルデザインと完全に一体化されている。
前方のレーダーセンサーは、アダプティブクルーズコントロール(ACC)の作動を制御する。ACCは30〜160km/hの速度で走行中に、前方車両との車間距離を一定に保つように、アクセルとブレーキを自動的にコントロール。高速道路を利用したロングツーリングにて、より快適なライディングを実現する。四輪から派生したACCはモーターサイクル向けにブラッシュアップ。ライダーが車両を常にコントロールできるように、減速と加速に関するシステムの介入は、一定のレベルを超えないように制限されている。
一方、後方用レーダーセンサーは、ブラインドスポットディテクション(BSD)死角検知システムに対し、ライダーの死角に来た車両を検知。ライダーに警告を発し、後方からの危険を未然に防ぐ。
ドゥカティは新型ムルティストラーダV4を11月4日(イタリア現地時間)に正式発表する。
ドゥカティ、新型ムルティストラーダV4の生産開始…量産車初のレーダーシステムで二輪版ACC実現
2020年10月07日(水) 20時00分