スズキは10月1日、世界初となる船外機に取り付け可能なマイクロプラスチック回収装置を開発したと発表した。
近年、正しく回収されずに海に流れ込む大量の海洋プラスチックごみが大きな環境問題となっており、さらにそれらが自然環境下で微細に破砕されたマイクロプラスチックは生態系に及ぼす影響が懸念されている。
スズキは、こうした問題に対処するため、船外機がエンジン冷却のために大量の水をくみ上げながら走行し、冷却後にその水を戻す構造であることに着目し、戻り水用ホースに取り付け可能なフィルター式の回収装置を開発。これにより、走行するだけで水面付近のマイクロプラスチックを回収することができる。
この装置は簡単な作業で取り付けるでき、エンジン冷却後の戻り水を活用するため船外機の走行性能には影響しない。国内で実施したモニタリング調査では、フィルターに溜まった回収物に含まれるマイクロプラスチックを確認。モニタリング調査は海外にも対象を広げて実施しており、さらに改良を重ねていく。
スズキでは、この装置は2021年からオプション用品として設定し、将来的には標準装備として取り扱うことも計画している。
スズキ、世界初の船外機用マイクロプラスチック回収装置を開発
2020年10月02日(金) 13時30分
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